母は強し・・・愛は盲目

新米高校教師で初めての担任の頃の話です。
私のクラスに、今でいえば多動症ADHD)の子がいました。とにかく授業中すわっていられない、しゃべる等大変なK君でした。何か問題行動があって家庭謹慎になっていたときのこと。お母さんが私を訪れて「ぜひクラスのみんなにお話したいことがあるので教室に連れて行って下さい」とお願いされました。教室に案内すると、演説が始まりました。
要するに、自分の子は落ち着きが無く、少しの刺激があると授業中立ったり話したりする。だからみんなもうちの子を刺激しないように注意して欲しいというような内容で、10分くらい話しておられました。それが、自分の子も悪いがみんなも悪いというようなニュアンスで、お母さんが帰られた後、「おれ、今の話納得いかねえ!!」「なんで俺たちがわりいんだぁ!!」と非難の嵐でした。その後何とか卒業できましたが、そのおかあさんが、卒業謝恩会の代表幹事をして頂き、その頃私は独身だったので、嫁を見つける会の会長もして頂きました。(実現しませんでしたが、、)
子供のためならここまでする母は強しですね。そういえば、お母さんも多少「多動症」ぎみでしたが。('-'*)