BTB(ブチルチモールブルー)の想い出

何を隠そう私は若い頃、化学分析が専門の分析屋でした。ある市の職員がいまして、とにかく怒りっぽい瞬間湯沸器と陰口をたたかれる有名人でした。彼も化学屋で、あるとき「関君、BTB指示薬が無くなったから作ってくれないか」と言われ、作ってやりました。BTB指示薬とは、酸性・中性・アルカリ性の溶液により色が変わる、リトマス試験紙のもっと敏感な薬品と思って下さい。なんだその程度の事か。作ってやるかってな訳で作ってやりました。しばらくするとその瞬間湯沸かし器が血相を変えて、真っ青になって、顔の血管むき出しで私の所へ飛んできました。「やい関!お前何しやがった!!今まで使っていたBTB指示薬と色が全然違うじゃねえか!!馬鹿やろ!!」てなわけで怒鳴り込みですな。〜ええ、そんなこと言われたって〜 と思ったのですが、冷静な私はすぐ湯沸かし器の間違いに気づきました。「湯沸かし器さん、これは液体のPH(酸性とかアルカリ性)を調べる試薬ですよね?じゃあ私が調整した試薬を溶かした水のPHによって色が変わることはわかりますよね。今まで使っていた試薬のPHと私が作った試薬のPHが違うだけの事ではないですか?」、、、、、湯沸かし器の反応は、推して知るべし。痛快痛快!!思い出しちゃった。あ、私は「市」と書いただけで、長岡市とはいってません、あしからず。へへへへ(*^▽^*)

BTSとは関係ありません。