ぎんなん剥きに新手法

この季節に、ぎんなんをよく見かけるようになりました。フライパンで煎ってから割って食べるのですが、割るときにちと大変な思いをします。木槌でたたくと、割れた衝撃でどっかに飛んでいく、危険極まりない食品です。そこで色々考えたところ、オーブンで焼いてひとつくらい「パン!!」となったところでやめる。その後ニンニク潰し(多分100均かな)でそっと潰すと安全に割れること発見。なんかいい気分。ぎんなんの思いでをひとつ。N潟工業高校に勤務していたのですが、古い学校で、大きなぎんなんの木がありました。ぎんなんの実を拾い集めて水につけて腐らせ、それを食べようという算段です。手に触れるとかぶれるよ、という事で随分注意したつもりでしたが、しばらくすると何やら顔が痛がゆい。何だろうとわからなかったんですが、一向に良くならない、おまけに大事なところがとんでもないことに!!ちとこれ以上は言えません。たまらず皮膚科に行って診てもらいました。見立てはぎんなんによるかぶれでした。無意識に色々な所を手で触った結果と判明しました。同僚の先生には言っていません。これ、もう時効です。あと、ラグビー場の脇に桑の木があります。養蚕の名残でしょうか。春の体育祭ではその付近に足場を組んで応援席を作り(本格的でした)、応援するのですが、ものすごい盛り上がりでした。ふと脇を見ると桑の実が赤黒く実っているではありませんか。体育祭のことはそっちのけで夢中で食べた想い出があります。生徒に食べさせると「ビミョー」だとさ。物の無い時代の子供時代に食べた味は忘れられないな。あと、この時期に実る「ナツメ」もおいしいんだ。「グミ」というと、果汁グミしか知らないんだろうな。昭和は遠くになりにけり。昔はどこの家の軒先に大根がずらっと並んで干されていたものですが、今はポツンポツンですね。学校の石炭ストーブの近くの棚に、家から持参した弁当が並んでいます。温めて食べるんです。お昼近くなると、その弁当から暖まったタクアンの匂いが教室中にあふれ勉強どころではない、腹が鳴る腹が鳴る。女子がきらいな脱脂粉乳を代わりに飲んでやったり、わりと食には貪欲な少年時代でしたね。カレーパンを最初に食べたとき、世の中にこんな旨いものがあるのかい!!と思って、いまだにカレーパンが好きです。6限の終わり近くなると、石炭ストーブに石炭を入れるのをやめます。そうするとだんだん教室が冷えてきて、なんかさみしい思いをしたのを覚えています。そんな時代でした。でも、いじめで不登校なんか無かったな。先生も怖かったし、当たり前にたかれていました。痛かったです。マンネンゾウリ、タングツ世代万歳!!