以前書いたかもしれません。高校時代の思い出です。

1.どう言っていいのかいまだにわかりません。
高校3年生のF君、無事3年生に進級した4月のある日のこと。私の担任の生徒では無かったのですが、明るい性格で何かと私に話しかける子でした。しかしある日、深刻な顔をして私の所に来ました。
F君:「先生、おれ立場ねえよ」
私 :「どうした」
F君:「妹がさあ、今年○○○高校に入ったんだけどさあ」
私 :「良かったね」
F君:「どんな教科書使ってるか見たんだけどさあ、妹の数学の教科書とおれの教科書がお  んなじなんだ。ほんとに立場ねえよ!!何でこんな教科書使ってんだよ!!」
私 :「・・・・・・・・・」  ※高校の場合、学校の実情により使用教科書を選択できます。
 本人は深く傷ついたに違いありません。だからいまだに顔と名前を覚えています。
「F君、おまえの良いところを見つけようよ」なんて言ったって何の説得力無いですよね。


2.母は強し・・・愛は盲目
私のクラスに、今でいえば多動症の子がいました。とにかく授業中すわっていられない、しゃべる等大変なK君でした。何か問題行動があって家庭謹慎になっていたときのこと。お母さんが私を訪れて「ぜひクラスのみんなにお話したいことがあるので教室に連れて行って下さい」とお願いされました。教室に案内すると、演説が始まりました。
要するに、自分の子は落ち着きが無く、少しの刺激があると授業中立ったり話したりする。だからみんなもうちの子を刺激しないように注意して欲しいというような内容で、10分くらい話しておられました。それが、自分の子も悪いがみんなも悪いというようなニュアンスで、お母さんが帰られた後、「おれ、今の話納得いかねえ!!」「なんで俺たちがわりいんだぁ!!」と非難の嵐でした。何とか卒業できましたが、私の謝恩会の代表幹事をして頂き、その頃私は独身だったので、嫁を見つける会の会長もして頂きました。(実現しませんでしたが、、)
子供のためならここまでする母は強しですね。お母さんも多少「多動症」ぎみでしたが。('-'*)

3.机に対抗!!
私が副任をしていた3年生のクラスのこと。担任が○×拳法の国際大会がベルギーで開催されるので突然2週間いなくなりました。代わりだけでも大変なのに、手違いで1週間帰国が遅れるとのこと。その間の出来事。放課後教室清掃があります。担任は教室清掃の監督です。一人、19歳の生徒がおり、絶対に清掃しないで帰るのです。クラスメイトも年上なので見て見ぬふり。それは無いだろうと「おい○○、掃除してから帰れ」と言ったとたんぶちぎれて、机を持ち上げて私に襲いかかってきました。瞬間湯沸かし器なみの短気な性格だったのです。
さあ、私はどうしたか。若かったです。椅子で対抗しました。結局周りの生徒が止めてくれてバトルにはなりませんでしたが、今でも思い出すとざわざわします。おおこわ!!(;。;)